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2010-04-18

「作品にお手を触れないで下さい」@MoMA

美術館にいったらよく見るこのラベル。

子供なんて連れていった日には、作品に触らないか心配する親御さんもいるのでは?
(私は大学の友達が作品に触れてビックリしたことがあります。もちろん監視員の人に注意されてました。不幸中の幸いと言えばその作品が金属のプレートであったことでしょうか。水彩とかだったら...)

まー当たり前といったかんじなのですが、以前紹介したニューヨーク現代美術館で現在行われているマリーナ・アブラモヴィッチの展覧会ではどうも「作品にお手を触れないで下さい」というルールを守らない方が意外といるようで、ニューヨーク・タイムズ紙の記事になってしまいました

マリーナ・アブラモヴィッチさんというのはパフォーマンス・アート界の女帝とでもいったらいいのでしょうか。
今回MoMAで行われている大規模回顧展では彼女が過去に行ったパフォーマンスを他の選ばれたアーティスト達も披露しているのですが、中には裸で行っている作品もあります

Imponderabiliaという裸の男女の間を鑑賞者が通る作品にかこつけてパフォーマーに故意に触る不届きな行いをする人もいるそうです。記事には肋骨のあたりを触って、最後にはお尻の方まで手を出してしまった大胆不敵な輩の事がかかれています。仕舞には30年のメンバーシップを剥奪され出入り禁止になった話まで...。警察に突き出されなかっただけ幸い?

そんな不快な想いもする中でも、パフォーマーの方達は普段演劇等本職の方では得られない貴重な体験をしているようです。
美術館というステージと観客席という隔たりのない空間、しかも声を発して何かを訴えるわけでもなく、動く事もないパフォーマンス。彼らは鑑賞者の前に晒されることで危うい立場にもなり、同時にその強さをも放つ。

GWでニューヨークに行かれる方は是非MoMAに行ってみてください!

©Suzanne DeChillo/The New York Times
A performer in “Marina Abramovic: The Artist is Present” at the Museum of Modern Art.

MoMA|Marina Abramović: The Artist Is Present

ネタ元:ニューヨーク・タイムズ
Some at MoMA Show Forget ‘Look but Don’t Touch’


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