作品も何点か紹介されていたのですが、その中にちょっと気になる1点が
それは真っ青な背景に、ピンク色で柄入りの着物を着た女性が立っている絵
(時代考証とかはできないのですが、被布の長いのを着たようなカンジです。だから江戸時代だと勝手に推測)
ここまでは普通なんですが、頭が百合の花なのです
そこで浮かんだのがサルバドール・ダリのこの作品↓
1973作、無題(花の頭を持つ女人像)
[Untitled (Female Figure With Head of Flowers)]
[Untitled (Female Figure With Head of Flowers)]
体が変形していたり、奇妙な世界観をもつダリ作品にしてはおとなしい部類のものですよね。(でも花を単に愛でるものと考えたら、まるで女性を見るだけのモノとして描いているとも言えます。)
この作品の背景を見るとラフスケッチで終わってしまっている部分もあり、完成したものなのか疑問なところもありますが、この構図が北野作品にすごく似ているのです。本当に北野作品の画像がないのが惜しい!書店でチェックしてみてください!!
北野氏自身は会見で、
「...一番正直に、自分がこの楽しいと思うことを、皆さんと共有したいということで作ったわけで、もう裏に背景とか、このオブジェがどういうものを意味するかって大抵皆さんは聞きたいと思いますが、えー答えはないですから。...」と言ってます
答えはない、でも解釈は自由。
だからこの百合頭の女性とか気になっちゃうんですよね
キリスト教の絵画で白百合は受胎告知の時にガブリエルがよく持っていてるアイテムで、この場合はマリアの処女性を象徴するもの。何を考えながら描いていたんでしょう?
ちなみに「いいなと思う作品(影響を受けたわけではない[本人談])」に上げられているのは印象派、マティス、ピカソ、モンドリアン、カンディンスキーでした
色に関して影響をうけたのは「ペンキ屋であるうちのオヤジ」だそうです!
カルティエ財団|北野 武/ビートたけし展「Gosse de peintre - 絵描き小僧」
(インタービューと写真のページがあります)


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